円とスイスフランは似ている?

スイスは永世中立国で、独自の通貨スイスフランを持っています。欧州が経済危機に陥る中、スイスはユーロに加入していないので安全だといいます。独自の通貨は他の国の経済危機などから直接的に影響を受けにくく、リスクが低い通貨だと投資家から見られています。ですので、アメリカやヨーロッパの危機にもスイスフランは強いとして買われ続けていました。しかしスイスフランが買われ続けて通貨が高騰する状況が続くことを嫌がったスイス通貨当局は、「為替無制限介入の用意がある」との声明を出し、無制限の為替介入に踏み切りました。スイス国立銀行はスイスフランの対ユーロレートの下限を1ユーロ1.20フランに設定し、この価格水準を維持する為には無制限に外貨を購入し、スイスフランを売る為替介入を行うという強攻策でした。スイスフランが市場に出回ることでインフレの恐れがあり、また介入にかかわらずフラン高が続けば購入した外貨損が膨らんでしまう可能性もある、まさに非常の手段でした。
また日本も独自の通貨円をもっているため、アメリカや欧州の影響を直接受けにくいと考えられており、円が買われ円高が進んでいますが、日本の外務省はスイスのような介入は難しいとの見解を発表しています。スイスのように水準を決めて為替介入するのは難しいが、行き過ぎた投機的な動きには断固たる措置をとるとしています。市場では、決算対策として大規模な円売り介入をする可能性があるとの見方もあるそうです。

経済